最新の材料関係の動きをお知らせします。
この春のリニアペレ展示会をはじめ、欧州各地のタンナーの詳細です。
●ブライドルレザー 英国の馬具革業界も変動期にありましたが、以前から調達してきたタンナーのブライドルレザーが一番と判断し、安定的なサプライをお願いしました。が、「すべての工程がハンドワークのため、納期がかかるので、それをご了解ください。」ノ−ザンプトン皮革学校卒業の若きマイスターの返事、「これはもう、気長に待ってより良きブライドル製品を作っていくしかないナ!」と覚悟を新たにさせらた次第です。
すべてハンドワークにより、ワックスやオイルを革に浸透させていく技術をキャリング製法と言われていますが、このキャリング製法に拠る本格的ブライドルレザーのみブリティッシュ・ブライドルレザーとネーミングし他国の革と判別しやすくいたしました。
伝統あるキャリング製法の詳細は
こちら
●ジャーマン・シュリンク
相変わらず頑固な社長、わが社へもう少し多くの材料提供を依頼してきましたが、工場のワーカーはわずか20数名。
(社長の眼がとどく)この人数でエルメス、ジョンロブ、オールデンなどへ供給しているため、製造が間に合わないのは当然。彼の頭には増産の言葉はなく、考えているのは品質のみ。「注文が増えればそれだけ納期がずれるだけです」平然と言い放つドイツ職人魂にノックアウトされましたが、モノつくりに携わる我々にとっては教わるべき事の多い天才でした。
プラハとウィーンとミュンヘンの真ん中あたりという古き良き街の代表みたいな所、環境に恵まれた郊外で営々とじっくり、ゆっくり世界最高峰の革を作り続けています。
ドイツ革製法
●シェブラニール・キッド 大峽製鞄で使う革は個人経営で品質、質感第一主義のタンナーが多いのですが、この
メーカーはその典型です。
今回は初めて社長婦人とお会いできましたが、上品で繊細、フランスのエスプリにあふれた美しい人でした。シェブラニールキッドの色の美しさ肌さわりの優しさなどの素材背景はここにあると推察した次第です。